私はこれまで5回転職しました。
現在の職場は6社目です。
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一貫して建設に関連した技術畑を歩んできました。
振り返ると、これまで様々な理由で転職を決意しました。
成功した転職も失敗した転職もありました。
私が転職を経験した年代は、20代に4回と40代に1回です。
こんな経歴でも業界トップクラスの企業へ転職することが出来ました。
若い時に転職回数が多いと、有利か不利かでいえば、不利との意見が一般的ではないでしょうか。
しかし、私の経験から言えば、20代30代で転職回数が多いことは、個々の状況やアプローチ次第で有利にも不利にもなり得ます。
この記事では、私が転職を成功に導いた実践例を紹介します。
転職における重要ポイント
転職における特に重要なポイントは以下の3つだと考えます。
1.スキル:
- 専門知識と技術: 特定の職種に必要なスキルや知識があることは重要です。これにより、即戦力として期待される可能性が高くなります。
2.転職理由:
- ポジティブな理由: キャリアアップや新しい挑戦を求めているなど、前向きな理由は面接官に好印象を与えます。
- ネガティブな理由: 人間関係の問題や業務に対する不満などは、説明の仕方によってはマイナスに捉えられることがあります。
3.転職回数:
- 頻繁な転職: 短期間での転職が多いと、安定性に欠けると見なされることがあります。
- 適度な転職: 適度な転職は、成長や新しい挑戦を求める姿勢として理解されることが多いです。
この記事の対象は、転職理由と転職回数に絞りました。
考えられる転職理由
まずは一般的に考えられる転職理由をあげてみました。
◎転職理由
1.キャリアアップ:より高い役職や責任を求めて。
2.給与や待遇の改善:現在の給与や福利厚生に満足していないため。
3.労働環境の改善:職場の人間関係や労働条件が悪いため。
4.スキルの向上:新しいスキルや経験を積むため。
5.ワークライフバランス:仕事と私生活のバランスを改善するため。
6.会社の将来性に対する不安:企業の経営状況や将来性に疑問を感じているため。
7.勤務地の変更:通勤時間や通勤手段に不満があるため。
8.自己実現:自分の夢や目標を実現するために新しい職場を探す。
9.業界の変更:興味のある他の業界で働いてみたい。
10.企業文化の違い:現在の企業文化が自分に合わないため。
11.仕事のマンネリ化:現在の仕事に対する興味や挑戦がなくなったため。
12.家庭の事情:家族の介護や育児など、家庭の事情により転職が必要になったため。
13.健康問題:現在の仕事が健康に悪影響を及ぼしているため。
14.海外勤務:海外での勤務を希望しているため。
15.副業のため:副業を正式な仕事にしたいと考えているため。
16.会社の方針やビジョンへの不一致:会社の経営方針に共感できないため。
17.リストラや業績不振:会社の経営悪化によるリストラや早期退職勧告。
18.チャレンジ精神:新しい挑戦を求めているため。
19.プロジェクトの終了:契約やプロジェクトが終了したため。
20.プライベートな事情:結婚や引越しなどのプライベートな理由。
21.評価制度への不満:自分の成果や努力が適切に評価されていないと感じるため。
22.人間関係のトラブル:関係が悪化し、職場環境がストレスフルになっているため。
23.様々なハラスメント:職場でのハラスメントに悩んでいるため。
24.雰囲気や文化に馴染めない:職場のチーム文化や雰囲気が自分に合わないため。
24項目にもなりました。
前向きな理由、後ろ向きな理由があります。
まだほかにもあるかも知れませんが、キリがないのでこのまま進めます。
普通は、1度の転職に対して一つの転職理由ではなく、いろんな理由が複合的に重なって転職に至ることが多いです。
私の場合もそうでした。
しかし、実際の面接で本当の転職理由をストレートに伝えることがいい結果になるかといえばそうとは限りません。
転職回数について
20代30代で転職回数が多いことには、状況や視点によって有利な点と不利な点の両方があります。
〇転職回数が多いと有利に働く点
1.多様な経験:さまざまな職場での経験が豊富になるため、幅広いスキルセットや業務知識を持つことができる。
2.適応力:新しい環境に素早く適応する能力が高いことを示し、柔軟性や順応性があると評価される。
3.自己発見:自分に合った職場や仕事のスタイルを見つけるための探索期間として見られ、自分の適性や興味をよりよく理解できる。
4.ネットワーキング:多くの職場での人間関係を築くことで、広い人脈を持つことができる。
5.キャリアアップのチャンス:短期間でのキャリアアップや給与の増加を目指して積極的に動いているとポジティブに捉えられる場合もある。
〇転職回数が多いと不利に働く点
1.安定性への懸念:頻繁に転職することで、雇用者からの「長期的に働く意欲があるのか」という疑問を抱かれる可能性がある。
2.スキルの深まりの不足:多くの職場を経験しても、一つの職務で深い専門性を持つことが難しくなることがある。
3.適応期間のリセット:新しい職場に適応するための時間やエネルギーが毎回必要となり、そのたびにパフォーマンスが一時的に低下する可能性がある。
4.レジュメの一貫性の欠如:短期間での転職が多いと、一貫性のあるキャリアパスが見えにくくなることがある。
5.採用担当者の不信感:頻繁な転職が「問題を抱えているのではないか」と疑念を持たれることがある。
経歴詐称について
最近、中途採用トラブル1位が「経歴詐称」とのネットニュースを見ました。
その記事によると、勤務経験数が実際には5社なのに2社として応募し採用されたが、あとで厚生年金の履歴でバレて、内定が取り消しされたなどの事例が紹介されていました。
また、その記事には多数のコメントが寄せられていて関心の高さがうかがえます。
転職における経歴詐称のデメリットを考えてみました。
※経歴詐称のデメリット
・信頼の喪失: 詐称が発覚した場合、雇用者や同僚からの信頼を完全に失うことになります。これは、将来的なキャリアにも大きな影響を及ぼします。
・法的リスク: 経歴詐称は法的に問題となることがあり、場合によっては訴訟や罰金が発生することもあります。
・精神的ストレス: 常に詐称が発覚する不安に苛まれることになり、精神的なストレスが増大します。
・キャリアへの影響: 詐称が明らかになった場合、業界全体での評判が悪化し、再就職が困難になることがあります。
・スキル不足: 詐称したスキルや経験が求められる場面で実際に能力が不足していると、仕事をこなすことができず、パフォーマンスに問題が生じます。
心配事が尽きません。
まさに鋼の心臓でもなければ耐えられないのではないでしょうか。
筆者が実践したこと
ここからが本題です。
私はこれまで5回転職しました。
そのうち3ヵ月しか在籍期間が無い会社がありました。
それは2社目の会社です。
当時の心境は、3ヵ月しかいなかったのだからその会社のことは履歴書に書く必要はないんじゃないか、という考えが頭によぎりました。
しかし、私はそうはしませんでした。
職歴については正直に書くことが、なによりのリスクヘッジになると考えました。
だいたい面接では、自分の経歴を説明する時間が与えられます。
その時に、その転職は失敗でしたと認めて、その理由も付け加えて説明しました。
これらは、3社目以降の転職の面接のときに必ず説明しました。
それでも採用される会社は採用されるし、そうでない会社は採用されません。
一方で転職理由は、職歴とは違い、その人にしかわかりません。
以下の3点を踏まえ、前向きな転職理由を抽出し、説明するようにしました。
・理由の明確化:転職の理由を明確にし、前向きな動機や成果を強調することで、採用担当者に納得してもらう。
・一貫性のあるストーリー:転職歴を通じて、自分のキャリアゴールや成長の一貫性を示すストーリーを作る。
・スキルのアピール:多様な職場で得たスキルや知識を具体的に示し、即戦力としての価値を強調する。
総じて、20代30代での転職回数が多いことは、個々の状況やアプローチ次第で有利にも不利にもなり得ます。
重要なのは、自分のキャリアゴールに対して一貫したストーリーを持ち、その経験をどのようにポジティブに活かすかを考え、面接において前向きに説明することです。
以上が、「20代30代で転職回数が多いと有利?不利?「経歴詐称」はダメ。筆者が実践した成功に導く方法を紹介」の記事でした。これから転職を考えている方の参考になればうれしいです。最後までお読みいただきありがとうございました。