私は2019年4月に某社会人大学院に入学しました。
2年後に修士課程を修了しました。
入学した当時は、家族持ちの40代後半。
大学院まで、電車を乗り継いで片道2時間弱かかりました。
講義がある平日は、昼間働いて、夜は学業です。
講義がある土日祝は、朝から学業です。
気持ちだけは必ず2年で修了するぞという意気込みでしたが、入学する前から特に不安だったのは、以下の3つです。
1.働きながら大学院に通い続けることができるか
2.修了に必要な単位数が取れるか
3.修士論文を書き上げることができるか
まず、家族の理解は不可欠です。
そのうえで、私の経験に基づき、この記事では1.と 2.について体験談を綴っていきたいと思います。
3.の修士論文をどのように書き上げることができたかの記事については、こちらから
大学院の修了要件
講義スケジュールは、大学院や年度などによっても異なります。
私が通っていた大学院の修了要件では修士論文は必須です。
それ以外にも必須科目はいくつかありますが、修士論文以外では、最低でも24単位をとる必要がありました。
1年目は、修士論文以外の必修科目などを終わらせて、とりあえず単位数は確保する。そして、2年目はほぼすべてを修士論文に費やすという人が多かったと思います。私もそうでした。
学業を途中であきらめてしまった方や、2年で修了できない方の多くは、家庭の事情や仕事の影響などで、修士論文を完成することができなかった方だと思います。
なお、これからご紹介するスケジュールは、某社会人大学院を2年で修了した者の一例として、あくまで参考にして頂ければ幸いです。
働きながら大学院に通い続けることができるか
結論は、家族の理解と仕事の調整が利けば可能です。
私の1年目の講義スケジュールを公開します。
1年目、4月のスケジュール表
スケジュール表の講義名は正式名ではなく、略してますのでご了承ください。
4月が社会人大学院生活のスタートです。
この時期はスケジュールはまだスカスカです。
いくつか講義が入っています。
講義が終われば、必ず課題を提出しなければなりませんがこの時期はまだ余裕があります。
研究室は決まっていません。早く研究室を決めたいな、と漠然とした不安がありました。
しかし、この時期はまだ決まっていない人が多かったと思います。
5月に研究室の説明会があるとのことなので、4月はとにかく講義に集中しました。
表の見方は、例えば4月28日は1,2,3と数字を記載していますが、これは1限、2限、3限の意味です。
表の右下に時間を記載しています。
1年目、5月のスケジュール表
ここで8連チャン(5/12~5/19)がきました。
平日は0時過ぎの帰宅が続きます。
仕事と学業の両立をしている実感が出てきます。
〇平日のスケジュール
平日は大体6限、7限です。
フレックスタイムを活用します。早く仕事を切り上げるため7時過ぎから業務を開始します。
16時前には仕事を切り上げて大学院へ向かいます。
講義前に軽く食事を済ませてから、6限に挑みます。
7限は21:55に講義が終わります。
講義が終わるとダッシュで教室を出ます。家に着くのは0時過ぎ。1時過ぎに就寝する生活でした。
ちなみに、私の大学院では14限の講義で2単位もらえました。
5/13~5/18で14限です。講義後にレポートを提出して認められれば2単位ゲッツです。
〇土日のスケジュール
土日は大体1限~4限です。
朝は7時過ぎに家を出て、1限から出席します。
4限は17:20に講義が終わります。家に着くのは19時半ごろ。
ちなみに、5月25日は子供の運動会でした。知財に興味はありましたがもちろん運動会を優先しました。
私は、講義を選ぶのに、すべての講義に出席できない場合、単位をとれない可能性があるので除外しました。
ちなみに知財は翌年の講義を受けて単位を取得しました。
5月中になんとか研究室を決めることができました。
1年目、6月のスケジュール表
講義が増えてきました。この辺りが肉体的には一番しんどかった時期です。
ちなみに精神的につらかったのは、2年目の修士論文に取り組んでいる時期でした。
話を戻しますが、講義があるということは課題があります。
講義の期間中にも課題がいくつか出たりして、講義後に最終レポートを提出し、ようやく単位がもらえます。
受講予定だった講義を諦めるものも出てきました。
見え消し線を入れているのが諦めた講義です。
金曜日、土曜日と講義が続く場合は、近くのビジネスホテルに宿泊しました。
通学時間を節約し、体力を温存するためです。
ホテル代はかかりますが仕方がありません。
1年目、7月のスケジュール表
この時期になると、ある程度単位数が見えてきました。
出席した講義は順調に単位を取得することが出来ました。
1年目、8月のスケジュール表
この時期は中だるみです。
それでも、8月10日から12日の連休にも真面目に講義に通っています。
今振り返ると、さぼってしまった講義も受けておけばよかったと後悔しています。
1年目、9月のスケジュール表
それでもトータルの単位数が見えてきたので、調整している時期です。
この月は半分くらい講義を捨てています。
1年目、10月のスケジュール表
ここでは踏ん張りました。
予定していた全部の講義に出ました。修士論文も視野に入っています。先行研究を調べるのが大変です。
1年目、11月のスケジュール表
モチベーションが上がってきました。
このころには、修了に必要な単位数はほぼとれているはずです。
あとは修士論文です。研究計画書作成の準備に入っています。
早めに卒業に必要な単位数をとっておけば、修士論文に全振りできるので、少しは気が楽になります。
1年目、12月のスケジュール表
12月は講義が少ないです。着実に単位を増やしていきます。この時期に研究計画書初版を提出しました。
1年目、1月のスケジュール表
完全に修士論文モードです。研究計画書の改稿を重ねます。
1年目、2月のスケジュール表
このあたりからコロナで世間が騒然となっていました。
1年目、3月のスケジュール表
研究計画書の最終版を提出しました。このころは修士論文の構想で頭がいっぱいでした。
まとめ
以上が社会人大学院1年目のスケジュールでした。
講義の内容については、この記事では触れませんでした。
スケジュールを見て頂ければわかると思いますが、毎日毎日通う必要はありません。
あと、このスケジュール表に記載していないのは、月1回の研究室のゼミです。
ゼミでは課題も出ますが、月1回なのでそれほどの負担にはなりません。
単位は、遅刻欠席をしないで、講義途中に出る課題をやって、最低限の質を確保した最終レポートを期日までに提出すれば、余程のことが無い限り大丈夫です。
私の場合は、出席した講義の単位は全て取れました。
遅刻欠席も最低限であればOKとしていた講義もありました。
これは先生の判断によると思います。
今回の記事は、あくまで私の体験談に基づくものです。
当然、大学院によっては、状況が異なることをご了承ください。
以上が社会人大学院での1年目のスケジュールになります。これから社会人大学院を目指す方の参考になればうれしいです。最後までお読みいただきありがとうございました。