一級建築士製図試験を3回受験した筆者が合格するためのポイントを解説

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私の一級建築士製図試験の受験履歴は以下の通りです。

平成17年 (総合資格・短期)不合格 ランクⅣ 

平成18年 (総合資格・長期)不合格 ランクⅡ カド落ち!

平成19年  学科不合格

平成20年 (日建学院・短期)合格  ランクⅠ

資格試験は一発合格が理想です。

さっさと終わらせて、その資格を活かして実務に全振りできれば言うことないです。

しかし、私は一級建築士製図試験を3回も受験してしまいました。

 平成19年には学科試験を不合格になりましたので、計4年間も試験勉強と仕事と、途中からは家庭も加わり、両立の苦しみを味わいました。

その間、カド落ちも経験しました。二度と経験したくないです。

 今回は、そんな私がこれから一級建築士試験に挑戦しようとされる方に、私自身の3回の製図試験の経験を総括して、お役に立てるような情報を提供したいと思います。

約15年前の話になりますので、製図のテクニカルな部分は、ここでは極力触れません。

月日は経てども、普遍的と思われる部分に絞りました。

目次

製図試験に向けて資格学校には行くべき

 今は、いろんな学校や、アプリなどたくさんの選択肢がありますが、当時は実質日建学院か総合資格だけでした。

私の場合、たまたま日建学院で合格しましたが、どちらも甲乙つけがたい、長年のノウハウに裏付けられた質の高い授業を提供していました。

これについては、言われなくても資格学校には行くよ、という人がほとんどでしょう。

短期か長期か

製図試験を3回受験したうちの2回は、学科試験が合格してから申し込む短期コースで挑みました。

試験まで、大体2か月ほどしかありませんが、私の場合は、短期コースでも大丈夫でした。

二級建築士試験の経験が大きかったです。

 2回も落ちているので偉そうなことは言えませんが、結果は別にして、本番ではいずれも時間内に書き上げることはできました。

資格学校から出される指示通り、授業を真面目に聞いて課題に取り組んでいれば、短期でも何とかなると思います。

とはいえ、最初は図面を書くスピードが遅すぎてびっくりすると思います。

しかし、継続して書きまくっていると、いずれスピードは加速度的に上昇してきます。

一級建築士の受験資格があるということは、ある程度は図面を書いた経験があると思います。

 ほとんど図面を書いたことが無いという方は、短期コースの場合はかなり大変だと思いますので、ご自身の製図経験を踏まえて判断されることをおススメします。

ちなみに私が落ちた2回の原因は、ビックリ玉に対応できなかったことです。

平成17年のまとめはこちらから

平成18年のまとめはこちらから

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資格学校へ行くメリット

 最大のメリットは質の高い演習問題を提供してもらえることです。

毎年設計製図の課題は変わります。

資格学校はその課題から、試験問題を予想し、多くの演習問題を作成して受講者に提供しています。

印象に残っている一例をあげると、H20年のある授業で出た演習問題に、エスカレーターが出ました。

それまでの過去問ではエスカレーターは殆ど出ていなかったと思います。

それがなんと、本番の試験でもエスカレーターが出たのです。

たまたまかも知れませんが、そのおかげで慌てずに対応することができました。

大勢の中で図面を書く環境に慣れる

資格学校では、教室の中に大勢の受講者がいて、集中して図面を書いています。

そういった環境に慣れておくことが、本番でも場の空気に飲まれないように図面を書く訓練になります。

資格学校での交友関係は必要ない

これはこういう考え方もあるということで受けとめて頂ければと思います。

異論は認めます。

人間関係は極力排除し、とにかく試験に合格することだけに気持ちを集中させました。

ひとつ印象に残っている、資格学校での授業中の出来事があります。

 製図の練習時間の最中に、大勢の受講者いる教室の中で、おそらく初めて授業に参加したある受講者が「お金を出しているんだから、ちゃんとしてくれないと困るよ!」と講師の方に叫んでいました。

 すぐに教室内がとんでもない空気になって、それは当然学校側に対してではなく、その受講生に対しての冷たい眼差しのせいでした。

私も、「とんでもない奴が出てきたな」と思いました。

その受講生もすぐにその空気を感じ取ったのか、恥ずかしそうにしていました。

さすがにその後は、その受講者も真面目に授業を受けていましたが。

とにかくみんな必死でした。

基本となる寸法は覚える

少しだけ製図の話しです。

とにかく、基本となる寸法は覚えておくことが重要です。

 階段、エレベーターやトイレとか、その他課題に合わせて、例えば課題がホテルであれば、部屋のレイアウトなどは、勝手に手が動くくらいまで何度も練習しておいた方がいいです。

製図時間の短縮になります。

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まとめ

私は製図試験で独学の経験は無いですが、合格したいのなら資格学校には行くべきです。

 資格学校の演習問題の質は高いです。私は製図試験を3度受験しましたが、資格学校へ行くのやめようとは微塵も思わなかったです。

2度試験に落ちたのは自分の力不足でした。

何枚も図面を書いていれば、いずれ必ずエスキス・製図のスピードは上がります。

ここは手を抜かない。

以上が製図試験のポイントでした。参考になればうれしいです。最後までお読みいただきありがとうございました。

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