筆者は一級建築士の学科試験を4回、製図試験を3回受験しました。
そんな一級建築士試験の経験豊富な筆者が、この試験を通してイヤだったことを4つあげました。
負の面を予め知っておくことにより、予測される困難や障害に対して適切に準備し、対応することができると考えます。
一級建築士試験はいい面ばかりじゃないよ!
この記事では、あえて一級建築士試験の負の部分に目を向けて、これから建築士試験を目指す方に、マイナスな面を知っていただき、今後の試験に向けて活かしていただければと思います。
イヤだったこと① 出費の多さ
お金が必要です。
過去問や参考書、法令集などの教材費。
資格学校に行く人は学費が必要です。
製図試験は資格学校に通う人が殆どでしょう。
学科試験から資格学校に通う人は、さらに高額の費用が必要です。
資格学校に通う交通費とか、終日授業の場合はお昼休憩の食事代もかかります。
学科試験を合格して製図試験に進んだ人は、製図道具が必要です。
平行定規、シャープペン、勾配定規、三角スケール、テンプレート、字消し板、製図用ブラシ、電卓、ドラフティングテープ、練習用の製図用紙などなど。
評価の高いものは、使いやすいですが高価です。ここでケチりたくはありません。
道具で負けるのはイヤだったから、ここはケチらなかったよ!
受験料も高額です。合格したら免許登録料が必要です。
イヤだったこと② 時間消費の多さ
勉強には時間が必要です。
1,000時間以上必要といわれています。
これは1度で合格した場合です。
私の場合は、学科試験を4回、製図試験を3回受験しました。
軽く3000時間以上は勉強に時間を費やしていると思います。
合格したからよかったものの、もし合格出来なかったらと思うと恐怖です。
イヤだったこと③ 仕事の調整
仕事と勉強を比べると、仕事を優先しなければならない人がほとんどではないでしょうか。
自分の場合は、比較的融通は利きましたが、それでも出張や緊急対応があれば、勉強どころではありません。
とはいえ、試験前などは残業しないで早く帰りたいです。
私の場合は、正月休みや盆休みの分をとっておいて、試験前にまとまった休みを取りました。
職場の理解があれば助かる部分も多いですが、あまり借りは作りたくないなと思っていました。
イヤだったこと④ 製図試験が終わってから合格発表までの2か月半
学科試験の場合は、資格学校の速報サービスを使えばすぐに結果が出ます。
不合格だった場合、落ち込みはしますが、すぐに結果が分かるので気持ちの切り替えができます。
製図試験の場合はそうはいきません。
製図試験は10月中旬に行われます。合格発表は12月下旬です。
この2か月半はマジ地獄でした!
5ちゃんねるに入り浸って情報収集します。
一発アウトや減点情報を確認します。
もう試験は終わっているので、その行為に意味がないことは分かってはいます。
製図の出来が悪くても、最後まで書ききっているので、ひょっとして合格しているかも、というかすかな望みをどうしても捨てきれません。
5ちゃんねるに出入りして、自分が書いた図面のいい情報を探し続けます。
仕事にも身が入りません。
この辺の症状は個人差があると思います。
5ちゃんねるの情報に一喜一憂しながら、後悔の念をもって2か月半過ごして、結果不合格だったという経験を2回もしてしまいました。
まとめ
一級建築士試験における負の面を4つまとめてみました。
出費の多さ
時間消費の多さ
仕事の調整
製図試験が終わってから合格発表までの2か月半の生活
今思い返しても、2度と経験したくないです。
これらの被害を最小限に抑える方法はひとつです。
それは一発合格することです。
しかし、必ず一発合格する方法はありません。
せめてあらかじめ、こういう事があるということを知っておいて、気持ちの部分や周りの環境を整えておく準備をしておくことは、合格するためには必要なことだと思います。
以上が、一級建築士試験でもう2度と経験したくない負の面でした。これから試験にチャレンジされる方の参考になればうれしいです。最後までお読みいただきありがとうございました。