私は、平成28年の建設設備士試験に合格しました。
本格的に試験勉強を開始してから学科試験日までの期間は約半年でした。
そんな私が、建築設備士を取得した経緯を振り返りたいと思います。
建築設備士の資格取得を目指した動機
私が建築設備士の資格をとろうと思った動機は転職でした。
その頃、転職を考えていて、目当ての企業がありました。
その企業が通年採用の募集を出していたので応募しましたが、書類選考で落選しました。
書類選考で落選したことにショックを受けました。
どうしても諦めきれず、その企業で翌年も通年採用の募集があれば、もう1度だけチャレンジしようと思いました。
しかし、去年と同じ履歴書を送っても、年を一つ取っただけで、落選することは必至です。
去年よりも何か成長した自分を履歴書でアピールできなければなりません。
この時の転職についての記事はこちらから
その企業で活かせそうな資格かつ、比較的難易度の高い資格を取ろうと思い、建築設備士の資格をターゲットにしました。
受験当時の私の建築スキル
準備期間は半年ほどでしたが、当時の私は素人だったわけではありません。
受験資格はありましたし、一級建築士や1級建築施工管理技士の資格を持っていました。
しかし、設備設計にもかかわったことはありますが、設備専門ではありませんでした。
建築設備士試験の情報収集
当時は建築設備士試験に関する情報は非常に少なかったです。
情報を集めるのに苦労しました。
参考書や問題集も今ほど種類がありませんでした。
当時は、「燃えろ!建築設備士」というサイトにお世話になりました。
今回この記事を書くにあたって、久しぶりに「燃えろ!建築設備士」のサイトを見に行きましたが、更新されていないからなのか、見ることができなかったです。
今はyou tubeでも解説チャンネルがあったりして、当時と比べるとかなり状況は改善しているようです。
建築設備士一次試験(学科)に向けてやったこと
学科試験は独学で挑みました。
購入した書籍は、以下の3冊でした。
・建築設備士 学科問題解説集 平成28年度版(日建学院)
→過去問。ほぼこれをやりました。何回も何回も繰り返しました。
大きくて重いので持ち運びには難はありましたが。
・建築設備士試験120講
→過去問で分からないところを調べました。あまり活用したという印象は残っていません。
これらの書籍を平成27年12月に購入し、平成28年6月の学科試験に備えました。
製図試験に向けてやったこと
学科試験が終わると、資格学校が提供している解答速報サービスを利用し、合格していることを確認しました。
製図試験対策としては、資格学校には申し込みませんでした。
当時口コミが高く、資格学校より安価な、日本設備設計事務所協会連合会・電気設備学会主催の「建築設備士」第二次試験受験準備講習会を受講しました。
この講習会は人気が高く、受付開始後すぐに定員になります。
前年に一次試験をクリアしている二次試験から参加の受験者もいます。
当時、解答速報サービスで合格していることが判明した時点で、第二次試験受験準備講習会を慌てて申し込んだ記憶あります。
開催地は主要都市しかなく、開催回数も少ないです。
私の場合は、開催地の関係もあり、講習会の最後の方の日しか取れず、学科試験が終了してから第二次試験受験準備講習会までかなり時間が空いてしまいました。
ということは、講習会から第二次試験日までの期間が少なくなり、準備期間が少なくなるということです。
私は、この空いている期間が長すぎて不安になり、フリマで前年の講習会のテキストを購入しました。
講習会まで、この前年のテキストを読み込みました。
かなり高額でしたが、止むを得ません。結果、合格することができたのでヨシとしましょう。
念のため令和5年のスケジュールを確認してみました。
- 建築設備士第一次試験実施 :6月18日
- 第二次試験受験準備講習会の受付開始:6月19日
- 建築設備士第一次試験合格発表 :7月20日
- 第二次試験受験準備講習会期間 :7月8日~7月29日←早く受けた方がいい
- 建築設備士第二次試験実施 :8月20日
このスケジュールを見ると、第一次試験の合格通知(7月20日)を待っていると、第二次試験受験準備講習会に申し込むことができません。
第二次試験受験準備講習会を申し込む予定の方は、最新のスケジュールには十分ご注意ください。
講習後は、とにかく講習会のテキストを読み込み、作図練習に打ち込みました。
第二次試験は、建築設備基本計画(必須)と建築設備基本設計製図(選択)の構成です。
選択については、空調・換気設備、給排水衛生設備、電気設備のうち一つ選んで、建築設備に係る設計製図の作成を行います。
私は給排水衛生設備を選択しました。
ネットで色々と検索しましたが、給排水衛生設備の難易度が一番低そうでしたし、この3つのうち個人的には一番とっかかり易かったからです。
製図道具について
携行品については、建築技術教育普及センターより発行している受験総合案内書に詳細が記載されていますのでそちらをご確認ください。
携行できるものとして記載されている、製図板や平行定規は持参しませんでした。
以前は持っていましたが、一級建築士試験合格後にフリマで売ってしまっていて持っていません。新たに購入しようとも思いませんでした。
平行定規の代わりではないですが、引っ掛かりのある定規(ピックアップ定規というそうです)を購入し、これと、三角定規などで製図試験に挑みました。この引っ掛かりを製図用紙の厚みに引っ掛けるようにして作図しました。使い勝手はよかったです。
製図試験本番
私の場合は、製図板が無くても作図については全く問題ありませんでした。講習会のおかげもあって特に慌てることなく、最後まで書ききりました。
結果
結果は、無事合格しました。
当初の目的であった、目当てだった企業の採用試験にも合格することができました。
以上が、建築設備士の取得を目指して、準備期間半年で合格した体験談でした。これから建築設備士の資格取得を目指す方の参考になればうれしいです。最後までお読みいただきありがとうございました。